キノコ写真をきちんと撮る必要に迫られて、
キノコ写真の撮り方について教えていただいた事柄や、
デジタルカメラに関する技術的な事柄について簡単にまとめてみました。
- キノコにお化粧をしてあげましょう
以前はキノコのお化粧なんて、全く気にしていませんでしが、
キノコやキノコの周りをお化粧することにより
キノコがよりキノコらしい写真になると思います。
なかなかキノコ自身のお化粧までは気が回らないのですが
後で写真を整理してみると、
小さなゴミを取り除いておけばと思うことがしばしばあります。
お化粧用にハサミやピンセット、それとルーペが便利です。
乾いたキノコ表面のゴミ用に濡れティシュがあると便利かもしれません。
北海道では笹が多いので、ハサミより軽めのニッパが便利だと思います。
- 直射光やストロボは避けましょう
キノコの色やディテールを表現するためには自然な光が必要です。
リングストロボのような特殊のストロボを除いて
普通のストロボでは不自然な影や白けた写真になってしまいます。
忘れずにストロボを切っておきましょう。
また太陽の直射光も写真の明暗が強いためストロボと同じ現象が発生します。
できるだけ直射光も避けたほうがいいでしょう。
暗いと感じたときは、レフ版で補助工を当てましょう
私は、手帳と同じサイズのレフ版を自分で作成しました
- キノコ写真は接写モードで撮りましょう
キノコ写真を撮るときは接写が基本です。
自分の接写モードの撮影可能距離はご存知ですか?
私のカメラは55Cm〜100Cmです。
前のカメラでは20Cm〜80Cmでしたので、だいぶ近づいて撮ることができました。
今のカメラでは、ついつい近づきすぎてのピンボケが多くなりました。
- 被写界深度を深くとりましょう
被写界深度を深くするとは、キノコのピント範囲を広くすることです。
具体的には露出を絞り込むことにより、被写界深度は深くなります。
露出優先モードが付いているカメラの場合は、数値を大きく設定します。
ただし、被写界深度を深くすると、シャッター速度は遅くなります。
当然、手ぶれによるブレが発生しやすくなります。
- 手ブレを避けるために三脚を利用しましょう
暗い森の中の撮影ではシャッター速度が遅くなります。
さらに、被写界深度を深くするとシャッター速度はさらに遅くなります。
手ぶれによるブレを抑えるために、三脚を利用しましょう。
三脚は軽めのものがベストですが、
お手持ちのカメラの接写可能距離とのバランスで三脚サイズを考えましょう。
- シャッターはセルフで切りましょう
私は3秒のセルフで撮ることにしています。
シャッターを切る際の反動でカメラがブレることがあります。
このブレを避けるために、セルフシャッターが有効です。
- キノコの色がうまく出ないときは、露光補正をしてみましょう
露光補正は概ね−2から+2位の範囲で調整が可能です。
白くなって色が出ないときは、マイナス方向に
黒くつぶれてしまいそうなときは、プラス方向に調整します。
- キノコを印刷する場合は、用紙に合った画像サイズで撮影しましょう
L判プリント 1024 × 768 ピクセル XGA
1280 × 960 ピクセル SXGA
2L判プリント 1600 × 1200 ピクセル UXGA
A4判プリント 2048 × 1536 ピクセル QXGA
画像品質は出来るだけ高品質を選択しましょう
- キノコをホームページで利用する場合は
640 × 480 ピクセル VGA
800 × 600 ピクセル SVGA
画像品質は標準か、低画質で充分です。
- お手持ちのカメラの操作を確認しましょう
カメラのマニュアルを見る機会はあまりありませんが
キノコをキノコらしく撮影するためにマニュアルを開きましょう
そして次の操作方法について再確認してみてください。
ストロボを止める操作方法
接写での撮影方法、あわせて接写可能距離
セルフシャッターの操作方法
露出優先撮影の方法
露光補正の範囲と操作方法
- 撮影に熱中のあまり外敵にご注意を
キノコの撮影に熱中するあまり、
熊やマムシなどの外敵が近づくのに気がつかないと危険です。
周りにも注意を向けるようにしましょう。
また、マダニはじっとしていると足元や木の上から接近してきます。
撮影後は、体に付いた虫を払うように心がけましょう。
山に入るのに、半そでやスカートなど肌が露出する服装は危険です。
ツツガムシ病やライム病などマダニによる重大で危険な症例もあります。
2008年九州では死亡例も出ています。
熱中のあまりの外敵にはくれぐれもご用心ください。
- これからカメラ購入を考えている方へ
接写モードがあること、
接写時の撮影可能距離が短いこと
レンズは明るいこと
手ぶれ防止はあったほうが便利だと思います